役割:注文を受けるのではなく、導く
ドミナ(domina)はラテン語で、家の女主人、その一言に重みのある女性を意味した。今日では、BDSMの場で支配する側の役を職業として担う女性を指す。英語ではドミナトリックス、あるいは単にMistressと呼ばれる。革と鞭が思い浮かぶだろう。どちらも出番がないわけではない。だが核心は別のところにある。責任だ。
私のもとに来る者は、取り決めた時間のあいだ、決めることを手放す。それが成り立つのは、誰かがそれを引き受けるときだけだ。完全に、注意深く、ためらわずに。だから私は、ウィッシュリストを上から順に片づけたりはしない。あなたの希望は素材にすぎない。そこから何をつくるか、いつ何かを控え、いつさらに先へ進むか。それは私が決める。あなたが手にするのは注文したものではなく、私が正しいと判断したもの。多くのゲストにとって、まさにそこに魅力がある。
導くことは、気まぐれとは違う。リミットは事前に二人で決める。セーフワードはあなたのものだ。そして私の力は、あなたの同意が終わるところで、寸分たがわず終わる。コントロールが1時間を超えて及ぶとき、それはどこまで届きうるのか。そのことはエッセイ完全なコントロールで掘り下げた。私が誰なのか、どのチャンネルが本当に私のものなのかは、Mistress Alexaについてに書いてある。
役割を支える技術
外から見えるのは、たたずまいだ。姿勢、声、装い。セッションを支えているものは目に見えにくく、その多くは積み重ねた経験から来ている。
- 読み取り:あなたがどう反応しているかを、私は絶えず見ている。首筋のこわばり、握りしめた手、声のかすかな詰まり。それに合わせてペースと強さを変える。多くの場合、あなたがリミットに近づいていると自分で気づくより先に。
- 加減:ケイン、クリップ、ひとこと。どの道具にも、ほとんど感じないところから、はっきりと感じるところまでの幅がある。技術とは、その幅を知り、あなたに効くところにとどまることだ。
- 素材と体:ロープ、ベルト、電気刺激、ラテックス。それぞれがどう作用するか、体のどこを避けるべきか、圧迫や熱、続ける長さが、どこから過剰になるか。私はそれを知っていなければならない。
- 演出:セッションには始まりがあり、高まりがあり、静けさの瞬間があり、終わりがある。ひたすら強めるだけでは感覚が鈍る。一度も間を置かなければ、緊張が途切れる。
- 準備:事前の話し合い、健康についての質問、清潔にした道具、そしていつでも手放せる計画
- 守秘:部屋で起きたことは、部屋の外に出ない。どちらの側からも。
そしてもうひとつ、心の領域がある。私のセッションの多くは、大半が言葉と間と視線でできている。しかるべき瞬間に与えるひとつの指示は、どんな道具よりも深く届くことが多い。具体的に何を、どんな条件で提供しているかは、AからZまでのプレイ一覧にまとめた。
ドミナが提供しないもの
性交なし、オーラルセックスなし。私のもとでは、この一線に例外はない。初心者にも常連にも、カップルにも一人で来る者にも同じで、どんな金額を積まれても動かない。私が提供するのは導きだ。コントロール、儀式、規律、屈辱、そして意図して加減した痛み。
私のセッションで扱わないものは、ほかにもある。レスリング、喫煙フェティシズム、針、カテーテル。それらを除外する理由、リミットとセーフワードの仕組み、どんなときにセッションを中断するかは、リミットと安全で説明している。
そして、私があなたのもとへ行くことはない。対面セッションは、ミュンヘンのStudio 60でのみ行う。ミュンヘンまで来られない者は、ビデオ通話のオンラインセッションで私に会う。どこか別の場所へ来るよう求めるメッセージは、その最初の一行で、すでにこの役割を取り違えている。
私の枠組み:誰にでも同じルール
ドミナは力を扱う。そして力には、揺るがない枠組みが要る。私の枠組みはわずかなルールでできていて、どのゲストにも同じように当てはまる。
- 成人のみ:18歳以上であること。年齢確認を求めることがある。ロールプレイも、成人同士に限る。
- 合意のうえでのみ:リクエストの前には毎回、私が定めた同意・健康状態・責任に関する宣言書を確認し、承認すること。セッションの前には毎回、リミットとセーフワードを取り決める。
- しらふでのみ:アルコールや薬物の影響下にある者は、迎え入れない。
- 撮影・録画・録音なし:写真、動画、音声は、事前に私が同意した場合に限る。スマートフォンの電源は切っておくこと。
- 守秘:それは私を縛るのと同じだけ、あなたも縛る。
- 決まった料金:セッションの料金は事前に決まっている。値引きの交渉はしない。
これらのルールは、あなたを遠ざけるためにあるのではない。私の部屋であなたが身を委ねられるのは、このルールがあるからだ。大事なことはすべて、何かが始まる前に決まっている。それを窮屈だと感じる者が探しているのは、ドミナとは別の何かだ。
ドミナをめぐる5つの俗説
「ドミナは男を憎んでいる」実際はその逆だ。男性を導くには、相手をよく見て、その虚栄心を知り、その恐れを真剣に受け止めなければならない。私の厳しさは、相手に向ける関心のひとつのかたちであって、軽蔑ではない。
「結局は痛みがすべて」痛みは、数ある道具のひとつにすぎない。ほとんど痛みを使わず、拘束と言葉と待つことでできたセッションもあれば、強さをこそ求めるセッションもある。どちらも支配だ。
「金を払う者が決める」あなたが決めるのは、自分のリミット。残りは私が決める。台本を持参して、一言一句そのとおりに演じてほしいと望む者が探しているのは、ドミナではなく女優だ。
「ドミナのもとへ行くのは、どこかおかしい男だけ」私のゲストには、自分の人生をしっかりと掌握しながら、一度くらいは手放してみたいと願う男性がいる。ただ好奇心から来る男性もいる。パートナー双方が望んで、二人で何かを体験しに来るカップルもいる。彼らを惹きつけるものについては、男性がドミナを訪ねる理由に書いた。
「少し多く払えば、もっとできる」追加の素材や準備が必要な一部のプレイには、追加料金がかかる。だが追加料金でタブーは買えない。あなた自身が引いたリミットも、金で動かすことはない。